インプラント治療における術前検査の重要性

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術前検査の重要性

インプラント治療を成功に導くためには、多方面から丁寧に診査・診断を行ったうえで適切な治療計画を作成することが非常に重要となります。しかし、そうは言っても、それぞれの術前検査が実際のインプラント治療にどのような貢献を果たすかについては、ピンとこないかもしれません。ここでは、抜歯即時埋入(抜歯後即日インプラントを入れる方法)を例に、術前検査が実際のインプラント治療にどのように関連するか、説明していきます。

インプラント治療を成功に導くには

インプラント治療では、適切にインプラント体を埋入させることが、必要であり重要な過程となります。適切にインプラント体を埋入するためには、埋入させる骨の状態を正確に把握しておく必要があります。例えば、治療後インプラントが抜けてしまう・しっかり噛めない・グラつくなどの失敗は、術前検査や事前シミュレーションの不足が原因として考えられるのです。骨の厚みや質など、それぞれの患者さまによって異なる情報を術前検査を行うことによって的確に把握することで、インプラント治療を成功に導きます。

インプラントをしっかり固定させる
ために
必要な2つのこと

  • 1.患者さまの骨質を検査し把握する

    患者さまの骨質を検査し把握する

    インプラントを骨にガチっと固定するためには、骨の固い・柔らかいという情報が非常に重要となります。術前の検査のひとつに、歯科用CTを用いた患者さまの骨質の検査があります。この検査によって、患者さまの骨が固いのか、それとも柔らかいのかを把握することができます。

  • 2.インプラント埋入先の直径を
    適切に定める

    インプラント埋入先の直径を適切に定める

    インプラントを入れたその日のうちに噛める状態にするためには、インプラントを入れた時点で、一定の数値範囲の内でしっかり骨と結合していることが必要です。例えば、骨が柔らかい患者さまの場合には、インプラントの直径よりも少し狭い穴を空け、そこにインプラントを入れることで、よりしっかりと結合する状態を目指します。しかし、インプラントの直径と穴の直径の差が大きすぎると、確かに固定度合いは強くなるものの、ねじ込みの摩擦によって骨火傷(こつかしょう)と呼ばれるやけどが生じ、骨の細胞が死んでしまいます。そうなれば、将来インプラントがぐらついたり、最悪の場合には抜けてしまうことも起こります。この通り、術前検査によって骨質をしっかりと見極めることは、空ける穴の直径を定め、適切なインプラント埋入に繋がることがわかります。抜歯即時埋入において、その日のうちに噛めるようにすること、これにも事前検査の内容は重要な役割を担っています。

セカンドオピニオンを
検討されている方へ

セカンドオピニオンを検討されている方へ

事前検査は、インプラント治療の成功を左右する重要な情報としての役割を担うだけでなく、セカンドオピニオンやサードオピニオンを受診し比較する際にも重要な役割を果たします。例えば当院では、むし歯や歯周病の診査、噛み合わせの検査、審美的な写真の診査、顔貌との調査の診査、CTによる骨量・骨質の診査・大きいケースでは模型を作ったり、頭部の骨格を見るセファロレントゲンを使った骨格の診査などの行ったうえで治療計画を作成し、患者さまとお話するようにしています。インプラント治療となれば、セカンドオピニオンをご検討される患者さまも多いかと思います。その際大切なことは、当院と同様十分術前検査を行ったうえで治療方針や計画を語ってくださる歯科医院にご相談されることに他なりません。今の時代、CTの診査なしのインプラント治療は考えられません。感覚ではなく、客観的評価に基づく診査・診断、治療計画のためにも、充分な術前検査はやはり必要不可欠です。充分な術前検査、それはインプラント治療の成功はもちろん、医院選びにおいても非常に重要な役割を担っています。