インプラント治療において重要な院内環境・設備機材

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院内環境・設備機材の重要性

インプラント治療を成功させるためには、院内環境や設備機材を充実させることも重要な要素となります。当院では、より新しい医療機器を揃え、厳しく衛生管理を行っている施設を開設しています。

事前検査に欠かせない歯科用CT

事前検査に欠かせない歯科用CT

レントゲン画像では把握しきれない、患者さまのお口の中の状態をより精密に分析するために利用するのが歯科用CTです。従来のレントゲン画像が、一方向からの平面画像なのに対し、CTによる断面画像はお口の中を立体的に再現可能なため、あらゆる角度から歯や顎の骨の状態を把握できます。顎の骨の状態や神経の位置などを事前に知ることではじめて、インプラントを的確な位置と角度で埋め込むことができるのです。

オペレーションルーム
(高度医療オペ室)

オペレーションルーム(高度医療オペ室)

通常の診療室で外科手術を行うことは大きなリスクとなるため、インプラント治療など外科手術を伴う治療を安全に行うためには専用のオペレーションルームが不可欠です。当院では、高度医療オペ室を設置し、徹底した衛生管理のもと手術を行っています。また、少しでもリラックスして快適に治療を受けていただけるように、オペ室のチェアはベッドに横たわるようにくつろいでいただけるスウェーデン製を採用しています。

万全の治療環境

オペ室では厳しい衛生管理を行うことで、感染予防に取り組んでいます。衛生状態の整わない環境での手術は大変危険ですが、こういった状況下で手術することにより、手術中の感染をしっかり予防できます。また、高性能な機器や器具を完備しているため、正確でスピーディーな手術が可能です。

インプラントの安定性を測る
MEGA ISQ

インプラントの安定性を測るMEGA ISQ

インプラントの安定性を数値で確認することができるものです。インプラントに触れることなく、磁気で測定することができ、数値(1~100)が高いほど安定性が高いことを表しています。
客観的な数値データに基づき、手術当日に仮歯を入れて噛むこと(即時荷重)の可否判断を行っています。

デジタルトルクレンチで
力加減を数値化

デジタルトルクレンチで力加減を数値化

インプラントを骨にしっかりと固定させるためには、施術時に的確な力(歯科ではトルクといいます)でインプラントを埋め込むことが必要です。デジタルトルクレンチを使用することで、インプラントを埋め込む際の力加減を感覚ではなくデジタル化し、客観的に常時把握しながら施術することができます。術者の視覚・感覚的な判断に頼ることなく、客観的な数値データに基づいた治療を行っています。

ペリオテスト(インプラントテスト)
による術後管理

ペリオテスト(インプラントテスト)による術後管理

インプラント治療後、埋め込んだインプラントに緩みがないかを確認する装置がペリオテスト(インプラントテスト)です。噛む力や歯ぎしりが強い方がインプラント治療を行うと、インプラントのねじが緩んでしまうことがあります。この緩みは、定期検診などを通じていち早く発見することが大切ですが、ペリオテストを活用することで、触診では見つけられないレベルの微細な緩みまでセンサーが検知し、人間の五感を超えた、極めて高度な術後管理を行うことが可能となります。元々は歯周病の患者さまの歯の揺れ度合を管理するためにつくられた機械で、日本ではペリオテストという名前で呼ばれていますが、インプラント治療への活用が進んでいることから、海外ではインプラントテストという名前に代わってきています。また、当院はペリオテストを2000年代前半には導入しており、インプラント治療をされた患者さまが定期検診にいらっしゃる度に計測し、数値に基づく科学的な術後管理に取り組んでいます。

インプラントを適切に埋め込むための
コンピュータガイデッドサージェリー

インプラントを適切に埋め込むためのコンピュータガイデッドサージェリー

当院では、「コンピュータガイデッドサージェリー」を導入し、歯科用CTデータとお口の中のスキャン画像をコンピュータ上で組み合わせ、詳細なインプラント手術のシミュレーションを行った上で実際の施術を行っています。また、採得したデータをもとに、3Dプリンタで作製したガイドによって、シミュレーション結果に忠実なインプラント手術を実現することも可能です。

再生治療「CGF」に用いる
遠心分離機

再生治療「CGF」に用いる遠心分離機

患者さまの血液を遠心分離器にかけてできた高濃度血小板成長因子をインプラント治療に応用しています。この高濃度血小板成長因子を用いた治療が、「CGF(Concentrated Growth Factor)」と呼ばれる再生治療法です。患者さまの血液を使用することで、感染や拒絶反応を心配することなく、創傷治癒機能や免疫能を利用した治療を行うことができます。

超音波振動で骨を切削する
ピエゾ・サージェリー

超音波振動で骨を切削するピエゾ・サージェリー

インプラント治療を行う際、骨の量や厚みが足りない場合には、サイナスリフトやソケットリフトなどの方法で骨を増やす必要があります。当院では「ピエゾ・サージェリー」を使用し、超音波振動で骨や歯だけを切削することにより、軟組織を傷つけることなく手術を行っています。施術の安全性を高めるだけでなく、患者さまの治療負担を軽減することにも繋がります。