インプラントをするために骨が薄い・足りないといわれた方への対処法

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骨が薄い・足りない場合

インプラント治療を行うためには、インプラントを埋入できる骨の厚さと骨の高さが必要です。しかし、歯を失ったままの状態が長く続いた患者さまの場合、骨が吸収して(痩せ細ってしまい)インプラントを埋入できないケースも少なくありません。しかし、このような場合でも骨を広げたり、新たに骨をつくることで、ほとんどのケースでインプラント治療が可能になります。

■骨が薄い場合の治療

ピエゾサージェリー 骨の移植を行わず、骨を広げることでインプラントを
埋入する方法
GBR 骨量が不足している場合に、骨補填材を用いて骨をつくる
治療方法

■骨が足りない場合の治療

ショートインプラントの使用 通常のインプラントよりも短いインプラントを使用する
治療方法
サイナスリフト
(ラテラルサイナスリフト)
側面の歯ぐきから施術し、骨を造成する治療方法
ソケットリフト
(クレスタルサイナスリフト)
歯を抜いた穴を利用して、上あごの骨をつくる治療方法

骨が薄い場合の治療

ピエゾサージェリーについて

ピエゾサージェリー

骨が痩せて細くなってしまった場合、ひと昔前までは、患者さまの耳に近い場所の骨を用いて、インプラントを行う場所にボルトで固定する方法などがありました。しかし、一度痩せた骨にいくら骨を外から貼り付けたとしても、やがてその場所は再び痩せ細ってしまいます。当院では、このように骨が薄い場所にインプラントを埋入する場合、他の場所の骨を持ってくるのではなく、ピエゾという機械を使い、薄くなった骨の先端近くにスリット(切れ目)を入れ、患者さまの骨を広げてインプラントを埋入できる骨の厚みを確保します。この方法を使うことで、他の場所からの骨の移植や骨の固定が不要となります。その結果、外科的処置が小さくなり、治療期間、痛みや腫れによる患者さまへの負担を抑えることができ、当院が取り組んでいる患者さま目線の「4Sトリートメントのインプラント治療」に繋がります。

GBRについて

GBRについて

骨が薄い場合や足りない場合の対処として、顎の骨が足りない部分に「メンブレン」という特殊な膜を入れ、骨補填剤を用いて骨を作る「GBR」と呼ばれる方法も存在します。しかしこの方法は歯ぐきを大きく切開する必要があるほか、骨ができるまで数カ月が必要となること、治療期間中にいくつかのリスクが存在することから、当院では行っておりません。

骨が足りない場合の治療

GBRについて
GBRについて

上あごにインプラント治療を行う際、骨の高さがインプラントの長さよりも短いケースでは、骨を貫通し、上あごの上にある「上顎洞」と呼ばれる空洞にまでインプラントが到達してしまいます。こうなった場合、歯性上顎洞炎と呼ばれる炎症が起きてしまいます。このようなことを防ぐために不足している骨を補う治療がサイナスリフトであり、サイナスリフトにはラテラルサイナスリフトとクレスタルサイナスリフト(ソケットリフト)の2種類の方法があります。また、現在では「ショートインプラント」とよばれる通常のインプラントよりも短いインプラントを使用するケースも増加しています。

ショートインプラントの使用

ショートインプラントの使用

通常のインプラントよりも短いショートインプラントを活用することで、骨造成(骨を補う治療)を行うことなくインプラント治療ができるケースも増えてきました。また、骨造成が必要な場合でも、ほんの少しの造成で済むケースも少なくありません。これら骨の造成やショートインプラントの使用においても、どの程度骨が足りないのか、またショートインプラントを行う適応であるかなどの術前検査が大切になります。

ラテラルサイナスリフト

ラテラルサイナスリフト
ラテラルサイナスリフト

多くの場合、単に「サイナスリフト」と言えば、このラテラルサイナスリフトのことを示してます。ラテラルサイナスリフトでは、歯ぐきを目の下のあたりまでめくって大きく穴を空け、上顎洞に向けて切開した穴から骨補填剤を入れ、骨ができるまでの半年程度の期間を置いてからインプラント治療を行います。この骨造成は大がかりな方法となり、傷も大きく、大きな腫れを伴います。
※ただしこの方法は私たちの提唱する4Sトリートメントの考え方と相反する治療となるため基本的には行っていません。骨が足りない場合、当院では次にご紹介するクレスタルサイナスリフト(ソケットリフト)による骨の造成を行っています。

クレスタルサイナスリフト
(ソケットリフト)

クレスタルサイナスリフト(ソケットリフト)
クレスタルサイナスリフト(ソケットリフト)

日本では「ソケットリフト」と呼ばれることが多いクレスタルサイナスリフトは、インプラントを入れる穴から骨補填材を入れて、上顎洞を持ち上げるように骨をつくる方法です。この方法であれば、ラテラルサイナスリフトのように歯ぐきを大きく切開する必要がないため、大きく腫れることもありません。