負担を大幅に抑える「HAインプラント」
従来のインプラント治療には、チタンが持つ生体親和性を利用して骨と結合させる方法を採っていました。ただ、この方法は確実とは言えず、場合によっては治癒期間をおいても骨とチタンが結合しない可能性も考えられます。そんな危険性を改善するために作られたのが、骨とチタンとの結合を強化する「HA(ハイドロキシアパタイト)」をコーティングした「HAインプラント」なのです。
HAとは?
HA(ハイドロキシアパタイト)とは歯や骨を構成する成分のことを指し、そもそも歯のエナメル質は97%、象牙質は70%がHAで構成されています。虫歯の初期症状はエナメル質が溶け始めることですが、HAは唾液中のミネラルイオンに作用してエナメル質を再石灰化させ、虫歯の進行を止める作用があるのです。その成分が使用されているからこそ、HAインプラントは治療成功率99.5%という飛び抜けた数字を可能にしています。
HAインプラントのメリット
(1).短期間で治療可能
従来のインプラントが6~12ヶ月の治療期間が必要だったのに対して、HAインプラントは3~6ヶ月で治療が可能です。
(2)骨の状態に関わらず施術可能
顎の骨とインプラントの間に隙間が空いてしまうと、骨とチタンはしっかり結合しません。しかし、HAインプラントなら、たとえ骨の状態が悪くても結合可能です。
(3)抜歯当日に埋入可能
抜歯したその日にインプラントを埋入し、すぐに噛むことが可能です。
(4)痛み・腫れの軽減が可能
歯肉を切ることなくインプラントの埋入が可能となり、痛みや腫れを大幅に軽減できます。
(5)高い成功率
歯科先進国である米国においてHAインプラントの支持率は非常に高く、その臨床はすでに15年を経過。成功率は99.5%という高い数値を出しています。
従来のインプラントとHAインプラントとの違い

従来のインプラントは、チタンの持つ特性を利用して機械的に骨と結合(オッセオインテグレーション)させています。それに対してHAインプラントはHAによって化学的に骨と結合(バイオインテグレーション)しており、より強い結合を可能にしています。「ネジに接着剤をつけてしっかり固定している」と考えればわかりやすいかもしれません。そのため、従来のインプラントでは治療不可能だった骨質であっても、HAインプラントなら可能になるのです。
インプラント比較
| 従来のインプラント | HAインプラント | |
|---|---|---|
| 結合形式 | オッセオインテグレーション (機械的結合) |
バイオインテグレーション (化学的結合) |
| 治療期間 | 6~12ヶ月 | 3~6ヶ月 |
| 初期固定 | 必要 | 必ずしも必要ではない |
| 適応症例 | 骨質が悪いと治療できない | 骨の状態が多少悪くても治療可能 |


